軌跡シリーズでは初期からその名前が登場しているエプスタイン博士。
今回はエプスタイン博士についてわかっていることを解説します。
※『黎の軌跡』から『界の軌跡』までのネタバレを含みます。
エプスタイン博士について
概要
本名はクロード・エプスタイン。
本編の約50年前に導力器(オーブメント)の実用化に成功し、《導力革命》と呼ばれる技術革新をもたらした人物です。
七耀歴1154年に死去しており、作中では故人となっています。
『黎の軌跡』では、博士の遺した手記を読んだアニエスがアークライド解決事務所を訪ねるところから、物語が始まります。
こちらのアークライド解決事務所に
お願いしたいことがあって伺いました!
博士の手記
エプスタイン博士の養女リリヤから孫のソフィー、さらに曾孫のアニエスに受け継がれた手記。
アニエスはこの手記を読むことで曾祖父が家族や弟子たちに向けた思いを知り、彼の人柄を尊敬するようになっていきました。
しかし手記の最後のページには「《オクト=ゲネシス》を120*年までに取り戻してほしい。さもなければ全てが終わる」というメッセージが書かれていました。
どうか《オクト=ゲネシス》を___
120*年までに取り戻してほしい。
具体的に何が起こるかは書かれていませんでしたが、アニエスは曽祖父の願いに応えるため、ヴァンの元に依頼を持ち込みました。
オクト=ゲネシス
《オクト=ゲネシス》はエプスタイン博士が製作した8つの導力器で、現実の様々な法則を無視した超常的な現象を引き起こす力があります。
もともとは観測器として作られたもので、生命活動に関係するもの(2番目のゲネシス)や人の“原罪”を観測するもの(8番目のゲネシス)などの役割があったようです。
博士の手記によると、2番目のゲネシスは
回復アーツの開発に貢献したらしい。
しかし副産物として『ゲネシスが起こした望まぬ観測結果を数回まで再試行できる』機能も持っており、『黎の軌跡Ⅱ』ではヴァンたちが危機に瀕した際に幾度もリセット(時間の巻き戻し)が行われました。
『黎の軌跡Ⅱ』では、ヴァンとエレインが殺されるのを
アニエスが目撃した際に最初のリセットが発生。
『黎の軌跡』『黎の軌跡Ⅱ』では様々な形で《オクト=ゲネシス》が事件にかかわっていましたが、最終的には8つすべてがアニスの手に集まりました。

また、『黎の軌跡』ではゲネシスがアニエスと共鳴している場面があり、アニエスとなんらかの繋がりがあることがわかります。
『黎の軌跡』で1つ目のゲネシスを見つけた場面。
ゲネシスがアニエスと共鳴し、周囲の時間が停止。
さらにメアが顕現し、ヴァンがグレンデルとなる。
博士の目的について
グランドリセットへの対処
エプスタイン博士がゲネシスを集めさせた目的は、《刻の至宝》による時空間の巻き戻し《グランドリセット》へ対処するためでした。
《グランドリセット》とは、およそ1200年周期で行われる“世界の巻き戻し”のことです。現在の世界は19999期であり、これまでに2万回近く世界はリセットされてきました。
グランドリセットの可能性は
様々な呼び名でいくつかの勢力に伝わっていた。
これは刻の至宝《レーギャルンの匣》の力によって発動し、その条件はSiN値が一定の基準を超えることです。
SiN値の詳細については不明ですが、人類の技術の進歩がその評価指標の1つになっています。
人類が宇宙空間へ到達したとき、SiN値が増大。
グランドリセットの予定が前倒しされた。
エプスタイン博士は約50年前の時点で《グランドリセット》が起きる可能性を予見しており、それに対処するために協力者たちと準備をしていました。
博士の協力者たち
博士の協力者として、以下の人物が明らかになっています。
ラトーヤ・ハミルトン
- 三高弟の1人。
- ゲネシスの優れた代用品である《アルターコア》を造り、それを使って時空間に干渉することでエプスタイン博士の目的を達成しようとする。
リリヤ・エプスタイン (リリヤ・クローデル)
- エプスタイン博士の養女。
- 博士の死後、シーナ・ディルクに引き取られ、「クローデル」という姓を名乗るようになる。
- 46歳で死去。
ドミニク・ランスター
- エプスタイン博士をトリオンタワーの建設に適した場所へ案内し、測量に協力した。
- 博士から《幻夜のコンパクト》をもらい、初代グリムキャッツとなった。
- 博士の死後、秘密裏にリリヤを共和国に連れ帰り、現代でもハミルトン博士にも協力している。
ソフィー・クローデル
- リリヤの娘。夫のロイ・グラムハートはのちに共和国大統領となる。
- 1204年に病死。
アニエス・クローデル
- ソフィーとロイの娘。
左からシーナ・ディルク、ハミルトン博士、
リリヤ、ドミニク、エプスタイン博士。
シーナは民主革命のリーダーで、エプスタイン博士の死後、リリヤを引き取った。
また、エプスタイン博士たちが《グランドリセット》に対する準備をしていた一方で、グラムハート大統領は別の手段を選択しました。
大統領は至宝の破壊を選択
グラムハート大統領は、宇宙空間にある《レーギャルンの匣》を破壊することで《グランドリセット》を阻止するつもりでした。これが《レーヴァテイン計画》です。
エクスキャリバーは
宇宙空間での戦闘用に開発された。
七耀歴1209年7月12日、宇宙空間に到達したエクスキャリバーが《レーギャルンの匣》を攻撃します。一度は破壊に成功したと思われましたが《匣》は復活し、計画は失敗に終わります。
突如現れた謎の機体によって撃墜されてしまう。
迎撃完了……プロセスを継続再開する
ハミルトン博士は大統領の計画が成功する可能性は高いと考えながらも、失敗したときに備え、エプスタイン博士が用意していた“保険”の準備を進めていました。
各地でゲネシスを使った実験を行ったことや“残滓”を呼び出したこともそのためでした。
そう――全ては“保険”だったのです。
エプスタイン博士の“保険”
エプスタイン博士は、《グランドリセット》が起こった場合の保険として“限定回帰”を用意していました。
このために必要だったものが①オクト=ゲネシス、②トリオンタワー、③アニエスが受け継いだ因子です。
“限定回帰”はアニエスが持っている“因子”によってのみ起動でき、ハミルトン博士のセリフから、この因子はリリヤからソフィー、アニエスへと受け継がれたものだと考えられます。
エプスタイン博士……貴女の曾お祖父様は__
世界に換えの利かない“保険”を掛けたのです。
ただし……その保険は、貴女がたが受け継いだ__
ある“因子”を通じてのみ本来の機能を発揮します。
《レーヴァテイン計画》の失敗を受け、グランドリセットが起きることを覚悟したアニエスは自身が“保険”を発動することを決めました。
当タワーによる《オクト=ゲネシス》を使用した___
『グランドリセット』へのハッキングを開始しました。
調停者(ディーヴァ)モードを解放してください、
《適合後継者》――typeクローデル。___
8つのゲネシスが設置されたトリオンタワーでアニエスは調停者(ディーヴァ)モードとなり、七耀歴0年に時空回帰しようとする《レーギャルン》に介入します。
このときに行われたのが“限定回帰”でした。詳細は不明ですが、作中の描写から、本来なら0年まで戻るはずの時間をもっと手前の時点までの回帰にとどめるものだと推測されます。
《ゼムリア時空》を一時保存、限定回帰を実行
トリオンタワーの空に8つの時計の文字盤が現れ、
巻き戻っていく時計の針を止めている。
その後、世界は光に包まれていき、『界の軌跡』の物語はここまでとなります。
多くの疑問が残る中での結末となりましたが、エプスタイン博士(の意思を継いだアニエス)は“限定回帰”を実行してどうするつもりだったでしょうか?
その答えは次回作に持ち越されることになりました。
考察
ここからは推測による部分が大きいため、「そういう考え方もあるか」程度に読んでいただければと思います。
一番大きな疑問
『界の軌跡』のラストでは、調停者となったアニエスが《グランドリセット》に介入し、限定回帰が行われました。
エプスタイン博士が狙っていた通りに事態が進んだと考えられますが、博士は限定回帰を起こしてどうするつもりだったのでしょうか?
特定の時点までのリセットが可能だとしても、再び同じ歴史をたどれば同じ結末を迎えてしまうのではないでしょうか。
しかし、もし限定回帰がゲネシスによるリセットのように「記憶を持ち越したまま特定の時間へ戻ることができる」というものなら、「前回ループと違う行動をとる」ことが可能になります。
そうすると、前回ループとは違う選択をすることで、「至宝を破壊する」または「至宝の力を制御する」ための手段を得ることを狙っていたのではないでしょうか。
もう1つの疑問としては、どこの時点まで戻るかということが挙げられます。
リセット地点の候補
『界の軌跡Ⅱ』は限定回帰でリセットされた地点からの開始になると考えられますが、それはどこになるのでしょうか。以下に候補を挙げてみます。
候補1
『黎の軌跡』のスタート地点 (1208年)
アニエスがヴァンを訪ねた時点。『界の軌跡』のエンディングでも、ヴァンとアニエスが出会うシーンが描かれていました。
ここからの行動が世界に大きな影響を与えたとすると、ここからの歴史を変えることでグランドリセットを防ぐことができるのかもしれません。
候補2
『界の軌跡』のスタート地点(1209年)
『界の軌跡』ではヴァン、ケビン、リィンの3つのルートで物語が進みましたが、各主人公たちが情報を共有しないことで連携が取れていませんでした。
そもそも彼らの目的がそれぞれ違うという事情はありますが、この行動を変えることで《刻の至宝》に対抗する手段が得られる可能性があります。
候補3
様々な時代を移動する
飛躍した案で言えば、エプスタイン博士の時代 (1150年ごろ)やシーナ・ディルクの時代 (1100年ごろ)など、様々な時代を移動して歴史を変え、最終的に過去から現代に移動して《刻の至宝》を破壊するという可能性も考えられます。
他には、ゲネシスが観測していた世界とするなら、大君が存在していたころのラングポートもあるかも…?
その他
エプスタイン財団
エプスタイン財団は、博士の死から1年後の七耀暦1155年、弟子たちによって立ち上げられた財団です。
博士の故郷であるレマン自治州に本部が設けられ、導力器の普及活動や導力技術の研究、導力機器の開発を行っています。
三高弟
エプスタイン博士の直弟子である3人の博士。いずれも現代において導力技術の権威であり、各国で研究を行っています。
左から、ラッセル博士、ハミルトン博士、シュミット博士。
ラッセル博士
『空の軌跡』で登場。リベール王国の導力機械の権威であり、ツァイス中央工房[ZCF]の技術者です。
祖国リベールで導力器の普及に努め、当時のリベール国王の支援を受けてZCFの基礎を築きました。
ハミルトン博士
『黎の軌跡』で登場。カルバード共和国を拠点にして活動していましたが、『黎の軌跡』の3年前の時点でカルバードを離れ、国外での研究を始めています。
シュミット博士
『閃の軌跡』で登場。エレボニア帝国で様々な軍事兵器の開発を行い、エレボニアの軍事大国化に貢献した人物です。
ノバルティス博士との関係
ノバルティス博士は結社《身喰らう蛇》の幹部です。
これまでにリセットされた世界において、19998期の世界ではエプスタイン博士の唯一の直弟子だったようです。今回の世界においては三高弟に対して見下したような態度をとっていました。
あんな連中と――_______
私を一緒にするんじゃない!!!
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