軌跡シリーズでは、戦術オーブメントという道具を使って魔法(アーツ)を使用します。
今回は歴代の戦術オーブメントについて解説します。
戦術オーブメントとは
概要
本編の約50年前に起こった《導力革命》により、「導力」と呼ばれるエネルギーで動く機械「導力機」が目覚ましく発展しました。
戦術オーブメントとは、戦闘用に用いられる小型導力機のことです。
仕組み
「クオーツ」と呼ばれる結晶回路をはめることで様々な効果を得ることができ、身体能力を強化したり、アーツ(魔法)を使用することが可能になります。
軌跡シリーズには毎作品に戦術オーブメントが登場し、作中の年代が進むごとにモデルチェンジして機能が強化されています。
歴代の戦術オーブメント
第四世代戦術オーブメント
概要
『空の軌跡FC』で登場した、軌跡シリーズでは最初期の戦術オーブメント。エプスタイン財団によって開発されました。
具体的に世代が言及されてはいないですが、後に登場した「ARCUS」が次世代型、それが正式配備された「ARCUSⅡ」が第五世代であるため、こちらは第四世代だと思われます。
七耀歴1202年時点に広く普及していました。
機能
金色の懐中時計の形状をしており、6つあるスロットにクオーツをセットすることでアーツが使用可能です。
新型戦術オーブメント
概要
『空の軌跡SC』で登場した、1202年時点で最新型の戦術オーブメントです。
機能
スロットの数は7つになり、新型のアーツも使用可能です。
全ての面で以前のものよりも性能が上がっていますが基本アーキテクチャが大幅に変更されたため、従来のクオーツは使用できなくなっています。
ENIGMA
概要
ENIGMA(エニグマ)は、『零の軌跡』で登場した第五世代戦術オーブメントです。エプスタイン財団が開発。
七耀歴1204年初頭に普及が始まっています。
機能
スロット数は以前までのものと同じ7つで、使い方は従来のものとあまり変わりません。
簡易通信機能が搭載されており、基地局の範囲内か端末同士が導力波の届く距離にある時にENIGUMA同士や固定の通信機との通話が可能です。
ENIGMAⅡ
概要
ENIGMAⅡ(エニグマ・ツー)は、『碧の軌跡』に登場した第五世代戦術オーブメントです。
1204年の夏頃、ENIGMAⅡへの切替が始まっています。
機能
ENIGMAからバージョンアップしており、中心にマスタークォーツ用のスロットが空いているのが大きな特徴です。
マスタークオーツは戦闘を重ねていくとレベルが上がり、属性値やステータスが向上します。最大レベルまで上げると「マスターアーツ」が使用可能になります。
ARCUS (アークス)
概要
ARCUS(アークス)は、『閃の軌跡Ⅰ』で登場した第五世代戦術オーブメントです。「All-Round Communication & Unison System」の頭文字をとっています。
ENIGMAと同時期に作られたものですが、こちらはエプスタインとエレボニア帝国の大企業ラインフォルト社との共同開発です。
1203年には試験運用されており、これは時系列的にはENIGMAより前になります。
機能
スロット数はマスタークォーツ用が1つ、クォーツ用が8つの合計9つです。ARCUSではクオーツごとに決まったアーツが使えるようになっており、従来と機構が大きく異なります。
通信機能やマスタークオーツ機能の他に、「戦術リンク」が採用されています。これはARCUSの使用者同士の間隔をリンクさせて高度な連携を可能にするというシステムです。
ARCUSⅡ (アークス・ツー)
概要
ARCUSⅡ(アークス・ツー)は、『閃の軌跡Ⅲ』で登場した第五世代戦術オーブメントです。
ARCUSの試験運用を終え、七耀歴1206年に正式配備されました。
機能
スロット数はマスタークォーツ用のメインスロットが1つ、サブスロットが1つ。クォーツ用が7つの合計9つです。マスタークオーツをメインとサブにセット可能になりました。
戦闘面の機能としては「戦術リンク」の他に、使用者ごとに異なるサポート能力を仲間全員に発動可能な新機能「ブレイブオーダー」が追加されました。
また、通信では映像も送ることが可能になり、さらに導力メールやカメラといった機能も搭載され、一般人の間でも所持する人が増えています。
特別仕様
旧Ⅶ組のメンバーが持っているARCUSⅡはオリヴァルト皇子から贈られた物であり、《Ⅶの輪》という特別なアプリが組み込まれています。
これはオリヴァルトの持つ古代遺物《響きの貝殻》を利用して、《Ⅶの輪》を持つ者同士は距離に関係なく導力通信を行うことができるというものです。
RAMDA (ラムダ)
概要
RAMDAは『閃の軌跡Ⅲ』で登場した、カルバード共和国で極秘開発された第五世代戦術オーブメントです。ヴェルヌ社とエプスタイン財団の共同開発によるもの。
当初は共和国の特殊部隊「ハーキュリーズ」が所持しており、その機能を利用して帝国内で潜入工作を行っていました。
機能
本物そっくりの立体映像を映し出す「空間投影機能」や持ち主の姿を消す「ステルス機能」といった特殊な機能を備えており、性能もARCUSと遜色ありません。
Xipha (ザイファ)
概要
Xiphaは『黎の軌跡』で登場した、カルバード共和国で開発された第6世代オーブメントです。「eXternal Interface for Post Human Activation」から名前をとっています。
これまでの戦術オーブメントの開発にはエプスタイン財団が関わっていましたが、Xiphaはヴェルヌ社が完全独断で製作したものです。
政府関係者や遊撃士協会、猟兵団でもXiphaユーザーは増えており、一般の普及のため戦闘用途を無くした汎用端末のみの仕様も開発段階に検討され、「Tフォン」として実用化されています。
1208年にXiphaが販売開始されました。
機能
最大の特徴は、霊子装片(シャード)と呼ばれるエーテルの欠片を使用者の周囲に展開することであらゆる機能を発動させることができる点です。
その他には以下のような特徴があります。
S.C.L.M.(スクラム) と呼ばれるリンク機能が実装。連携範囲を設定することで、その範囲内であれば誰とでも自由に追撃や防御の連携が可能。- 装着出来るクオーツが最大16個に増加。
- 使用アーツは複数の導力魔法がインストールされた「アーツドライバ」を装着することで変更可能。
- RAMDAに搭載されていたステルス機能もXiphaのシャード機能によって発動可能。
- 「ホロウコア」と呼ばれる部分に支援AIが搭載されており、音声によって使用者をサポートする。
ヴァンのXipha
『黎の軌跡』の主人公ヴァンが所持しているXiphaは、マルドゥック社からテスターとして支給されているものです。
搭載されているAI「メア」はヴァンが窮地に陥った時にヴァンの全身にシャード装甲を纏わせ、魔装鬼(グレンデル)へ変貌させる力を持っています。
また、自由意志を持っている点でも他のホロウコアとは大きく異なり、現代の技術では不可能と言われていますがその真相については謎に包まれています。
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